世に流布している
間違った噂に
まどわされるな。
砂糖を食べると太る!?
は間違いである。
砂糖はご飯やパンと同じ炭水化物で、エネルギーは1gあたり約4kcal。他の食品と比べて、特別高カロリーというわけではありません。体重の増加は、摂取エネルギーが消費エネルギーを上回ることで引き起こされるため、砂糖だけが肥満の原因とは言えません。どんな食品も適切な量を摂取し、適度な運動を心がけることが大切です。
砂糖を取りすぎると
糖尿病になる!?
は間違いである。
糖尿病は、すい臓から分泌されるインスリンというホルモンの働きがわるくなったり、分泌量が低下することで生じる病気です。「糖尿病」という名前から砂糖が原因のように思われがちですが、遺伝、肥満、ストレス、運動不足などさまざまな要因が重なって発症すると言われており、砂糖の摂取は直接的な原因ではありません。
砂糖は漂白している!?
は間違いである。
砂糖の主成分は、さとうきびやてん菜といった原料から、不純物を取り除いたショ糖です。ショ糖は、無色透明な結晶で、表面に光が当たると乱反射するため白く見えるのです。きび砂糖や三温糖、黒糖など、色がついている砂糖もすべてショ糖が主成分。それぞれ純度や加工の工程が異なるため、見た目に変化が生じるのです。
民に必要なのは、
甘い世づくりだ。
脳はブドウ糖を欲している。
脳は1日に摂取するエネルギーの約24%も消費しています。しかし、そのエネルギー源となるのはブドウ糖だけ。その上、蓄積できる量もごくわずかなので、こまめに補給する必要があります。砂糖は摂取するとすばやくブドウ糖になり、全身に運ばれてエネルギー源となります。また、ブドウ糖は精神をリラックスさせる働きがあるセロトニンという神経伝達物質の合成を助ける働きもあります。
甘いだけで
まどわされるな。
[砂糖とその他の甘味料の種類]
上白糖
日本の家庭で最も一般的に使用されている砂糖。
グラニュ糖
上白糖より結晶の大きいサラサラとした砂糖。
三温糖
黄褐色で、特有の風味を持ち甘さも強く感じる砂糖。
液糖
ガムシロップや清涼飲料水、焼肉のタレなどに使われる砂糖。
和三盆
日本の伝統的な製法で作る淡黄色の砂糖。
加糖調整品
砂糖に他の食品素材を加えた食品加工用原料。
異性化糖
でん粉を分解して作るブドウ糖に酵素を作用させて、一部を果糖に変化させたもの。
高甘味度人工甘味料
砂糖に比べて甘味度が非常に高い、化学的に合成された甘味料。